Sep.26.2008 F20プロトタイプシャーシ、テスト開始
モノコックはほぼF4のサイズに合わせた先行試作品であり、量産用のデザインはこのプロトタイプのテスト結果を反映したものになりますから、多分、大幅に変更されるでしょう。角々で不細工とおっしゃる方もいらっしゃいますが、あらゆるシャーシレイアウトに適応させるためには、形状は出来る限りシンプルにしておかないと制約が多くなりますからあまり凝ったデザインはできません。
剛性や安全性の試験と並行して量産タイプのデザインを煮詰めていきますが、汎用品の宿命としての限界はありそうですね。
現状では、かなりの部品をF4などから流用していますが、開発を進めるうちに専用部品も増えると思われますから、このシャーシはあくまでも暫定的な試作品です。
カウルに関しては、童夢、東京R&D、ムーンクラフト各社により開発が進められていますが、スポーツカータイプあり、未来的フォーミュラタイプあり、久しぶりに、レギュレーションに縛られない自由闊達なスタイリング・デザインを楽しんでいただけると思います。
エンジンも、現時点ではFitベースのSFJ用を流用していますが、並行してVitzのエンジンも開発しており、今後、機種も増えていくと思います。
9月17日から、プロトタイプ・シャーシの実走行テストを開始しました。これは基本的な性能確認と同時に、大型カートコースでのタイムトライアルが可能かどうかの試験走行ですが、これらのテストは今後も順次実施していく予定です。
レーシングカーを作る楽しみの再発見と、真摯な開発技術力の戦いという自動車レースの原点への回帰を目指すF20は、多くの参加者の参入をお待ちしています。
11月中の完成を目指すF20プロトタイプは広く一般に公開しますので、興味のある方はぜひご覧になってください。
来季には第二期先行開発として広く参加者を募り、プロトタイプをもう少し増やして量産に向けた先行開発を進めると共に、レギュレーションの策定や競技形態の構築を進め、2010年よりの競技の開始を目指しています。
この第二期先行開発に参加をご希望の方がいらっしゃいましたらJMIA事務局までお問い合わせください。
モノコックは正式なスタート時には変更されるので現行品は無駄になりますから、一時的に貸与するなりの優遇処置を考えていますのでご相談ください。
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