Jan.16.2009
大盛況だったJMIA F20発表会
F20、新エンジン、そしてGT300まで盛りだくさんの内容
●F20正式発表
昨日東京においてF20の発表会を開催いたしました。
2日前富士スピードウェイで公開テストを行いましたが、直径20mmのリストリクターを除くと、総てが自由と言うレギュレーションによって、スポーツカー、フォーミュラ、限りなくフォーミュラに近いスポーツカーという、まったく違うカタチの3台のF20が公開されると、会場の彼方此方から感嘆の声が聞かれました。
●トムスF20エンジン発表
F20のためJMIAでは、シャシーと共にエンジンの開発も進めています。しかし、シャシーと同時に開発をスタートしたため、シェイクダウンテストまでにエンジンを完成させることは不可能でした。
最初のF20エンジンであるトムスエンジンは、先週やっとベンチテストにこぎ着けたため、同時に発表することとなりました。
既に公表しているように、トヨタヴィッツやIQに搭載されている1リットルの3気筒エンジンをベースとしていますが、エンジンの下半分を作り替えて、ドライサンプとする一方、ストレスメンバーとしてシャシー剛性を受け持つことが可能となっています。
●戸田レーシングによる意欲的な新エンジン発表
昨年JMIA発足の発表会を開催した際、F20だけでなく、様々な活動内容を公表いたしました。その中で大きな反響を得た活動の一つが、どのメーカーとも関わりのない、独自のレーシングエンジンを開発中であることでした。実際の開発は、JMIA会員企業である戸田レーシングによって行われ、JMIA発足と同時に、当会がJRPに対して次期FCJを提案した際、シャシーと共に、このエンジンも提案いたしました。
その頃このエンジンは開発段階でしたが、今回の発表会に併せて、最初のプロトタイプを公開することとなりました。
プロトタイプエンジンであるため、総てを削りだしで作った異様な姿によって注目を集めましたが、このエンジンの凄さは、どのメーカーのとも関わりのないことだけでなく、完全にフレームとして活用出来る高い剛性を持つと共に、オイルポンプや水ポンプをエンジンブロックの中に内蔵することによって、容易に様々なクルマに組み合わせることが可能であることです。
●GTAに対する汎用GT300シャシーの提案
JRPに対する次期FCJの提案等、JMIAでは世界中に様々な提案を行っていますが、それらの中の幾つかも発表いたしました。会場で最も興味を持たれたのは、GTAに対するGT300汎用シャシーの提案であったようです。現在提案中であるため概要の発表だけを行いましたが、基本的なシャシーのイラストや、対象となるクルマと組み合わせた際のシュミレーション等を公開いたしました。
●安全性と低コストを実現するための提案
F20でも使われている独自の製法によるカーボンファイバーコンポジットモノコックは、鋼管スペースフレームやアルミモノコックと比べると圧倒的な安全性を実現しています。しかも、高い安全性と共に非常に安価で製作可能であることが最大の特徴です。
そのため、現在価格の安さを理由として使われている鋼管スペースフレームやアルミモノコックの総てと置き換えることが見込まれています。
どれくらい安全で安価であるのか?様々なケースについて、シュミレーションを行った内容を発表いたしました。 今後世界中に提案することとなります。
●林みのるの自伝からチャリティまで盛りだくさん
当会の会長を務める林みのるは自伝を執筆していましたが、この程最初の1冊を発行することとなりました。今回のF20発表会は、「童夢へ」と名付けられた林みのるの自伝1号の発表会との2部構成で行われました。1960年代に活躍した様々なビックネームが登場する華やかな発表会となりました。最後にタイで小学校を建設するためのチャリティを実施したところ、様々な商品が次々と落札され、大盛況のなか幕を閉じました。
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