Nov.14 2010
F4コンストラクターズ日本一決定戦予選レポート
富士スピードウェイは寒い朝を迎えました。しかし、雨が降る気配はなく、朝8時35分いよいよF4の予選がスタートしました。
JMIA勢では、No.17中林大輔の乗るメッカのムーンクラフトMC-090が最初にコースインしました。次々とF4マシンが走り始めますが、路面温度が低いため、どのマシンもタイヤが暖まり難いようです。最初にタイムアタックを開始したのはNo.10西本直樹の東京R&D RD10Wでした。前を走るライバルのスリップストリームを巧妙に利用して、どんどんタイムを上げました。そして、圧倒的と言える1分41秒933を叩き出しました。
西本直樹がタイムアタックを行った時、スリップストリームを巧妙に活用して、246km/h(非公式)を超える最高速度を記録していたようです。
対抗馬のNo.14土屋祐輔のZAP F108は、タイヤが暖まらないようで、タイヤを暖めながら、タイムアタックのタイミングを探っています。しかし、逆にライバルにスリップストリームを使われ、少々出遅れてしまいました。
スリップストリームを使いたい、ライバルが前に走ってない不利な状況でしたが、土屋祐輔は1分42秒039を記録しました。西本直樹とは約0.1秒差です。
F4は予選で使用したタイヤで決勝レースを走らなければならないため、決勝レースを考慮して、通常予選で5周から7周しか走行しません。土屋祐輔は制限時間いっぱいを使い、10周を走りましたが、西本直樹のタイムを破ることは出来ませんでした。
3番手には、土屋祐輔の約0.3秒差の1分42秒316を記録したNo.70吉田広樹のTeam NAOKI with leprixのムーンクラフトMC-090が入りました。吉田広樹もタイヤを暖めるため、予定を超える10周を走ってタイムを記録しています。
4番手、5番手、6番手にはWEST勢が入りました。ラップタイムは3番手の吉田広樹から約1秒遅れの1分43秒台ですが、彼らはストレートスピードが速いため、決勝レースでは侮れない存在です。6番手に入ったNo.56川村和希のマースチームのWEST976は、アルミモノコックの上にカーボンファイバーコンポジットを張ったハイブリッドマシンです。No.14土屋祐輔のZAP F108のスリップストリームを巧妙に使って、好タイムを記録しました。
7番手には、先週デリバリーされたZAP F108を操るNo.18「週末派レーサー」が入りました。
木曜日にローダウンフォースパッケージを試みたメッカは、多少ダウンフォースを増やした空力パッケージに戻しました。ほとんどセッティングを試みる時間が無かったにも関わらず、中林大輔は11番手のスターティンググリッドを確保しました。
B-MAX勢は、No.77 DRAGONが13番手、No.13吉田基良が18番グリッドを確保しました。
PP No.10 東京R&D RD10W/戸田ホンダK20 西本直樹/1分41秒933
2 No.14 ZAP F108/戸田ホンダK20 土屋祐輔/1分42秒039
3 No.70 ムーンクラフトMC-090/戸田ホンダK20 土屋祐輔/1分42秒316
4 No.26 WEST006/戸田ホンダB18C 花岡翔太/1分43秒232
5 No.72 WEST056/ホンダB18C 金井亮忠/1分43秒347
6 No.56 WEST976/戸田ホンダB18C 川村和希/1分43秒651
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8 No.18 ZAP F108/戸田ホンダK20 見栄張る週末派/1分44秒367
11 No.17 ムーンクラフトMC-090/トムストヨタ3ZR 中林大輔/1分44秒677
13 No.77 東京R&D RD10W/戸田ホンダK20 DRAGON/1分44秒747
18 No.13 東京R&D RD10W/戸田ホンダK20 吉田基良/1分45秒631
**24台出走**
鈴木 英紀 著
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